2010年12月9日木曜日

12月8日 祖母の誕生日

今日、12月8日は今年初めに亡くなった祖母の誕生日。祖母が亡くなるまで知らなかったのですが、この日はお釈迦様が菩提樹の下で悟りを開いた日だそうです。そして、祖母が亡くなったのは、今年の2月15日。この日はお釈迦様が涅槃の雲に隠れられた日、つまり入滅の日です。
偶然とは言えども、、、祖母の事を思い出すと、本当にお釈迦様のような人だったように思えてきます。

全くといっていい程、欲がなく、いつも自分は後回しで人の事ばかり気に掛けて。商売をしていて常にお店にいたのですが、お客さんが買っていくものより沢山のおまけを付けてあげてしまったり、タクシーに乗ったらお釣はチップであげてしまい(チップの方が多かったりしても)、そのお金の出し振りはこちらがヒヤヒヤする程でした。口癖は、「お金は天下のまわりもの」。だから、常に出していないと自分のところにもまわってこない、と言っていたけれど、、、普通はそんな事できないでしょう?どんな人にも分け隔てなく接していた彼女のまわりには、いつも人がいっぱい集まっていた。自然の花が好きな彼女にいつも誰かが野山で手折った花や枝を届けてくれたし、畑で採れたての野菜もいつも誰かが運んでくれた。そして、それが届くとまた直ぐに来てた人に分けてしまう。東京から珍しいお菓子をお土産にしても、お店に来ていた人にすぐ出してしまって、自分の口に入らないこともしばしばで、いつも母と、何をあげても駄目だね、と苦笑していたのを思い出す。祖母の妹は近くの山で最近では貴重な胡麻を作っていて、胡麻は祖母の好物で、いつもすりたての胡麻をご飯にかけて食べていた。私もいつも祖母経由で沢山頂いていたのだが、祖母が亡くなった今年はめっきり胡麻の収穫がなくなってしまったとのこと。今までは出荷できる程の量が採れていたのに、今年は自分の家の分も賄えないくらいという。何とも不思議な話だなと思う。

12月8日、毎年京都の千本釈迦堂では大根焚き(だいこだき)といって、大根とお揚げさんを炊いたものがふるまわれるとのこと。

今日は大根とお揚げさんを炊いたのと、祖母の好きだった精進ちらしを作って頂いた。






ちらしの具は人参、干し椎茸、干瓢を煮たもの。




沢山、お海苔をかけて頂く。




お汁ものは、蓮根ボールの葛とじスープ。




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